相川から謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
日本は、長寿大国であるのみならず、長寿企業大国でもあります。
統計によれば、日本の創業200年以上の企業数は3937社で、2位のドイツの2倍以上、3位の英国から9位のアメリカまでを全部足しても日本の半分にも及びません。
日本の長寿企業の特徴を私なりに分析すると、3つの要因、すなわち、
①「企業は社会の公器」とする一貫した経営理念の存在、
②「おもてなし」による顧客感動の創造、
③変化を捉えた「イノベーション」の創出、
を挙げることができます。
中でも重要なのは第一の要因で、自社の利益を求めるにあたり、他者を犠牲にして他者から収奪するのか(利己主義)、他者を幸福にしてその結果自らも幸福になるのか(利他主義)のいずれを選択するのかですが、前者が長続きしないことは言うまでもありません。
国も、企業も、個人も、他者の幸福に寄与することにより、持続可能な成長を遂げていく、そんな長寿大国が理想ではないでしょうか。
本年もよろしくお願い申し上げます。
平成29年 元旦