事務所便り

2013年年始挨拶

平成25年1月1日

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 弁護士を取り巻く現在の環境は大変厳しく、課題が山積しています。とりわけ、法曹人口や法曹養成制度の見直し、弁護士の職域拡大や若手弁護士支援策への取組み、不祥事対策や弁護士自治などの問題は喫緊の課題となっています。
 しかし、翻って考えてみますと、司法制度改革によって分厚くなった弁護士のインフラを、様々な社会経済問題に対して有効に活用すれば、我々弁護士、弁護士会は、もっと社会の役に立ち、人々に喜びと幸福をもたらすことができるのではないかと思うのです。
 その視点は、「弁護士の職をどう守っていくか」ではなくて、「弁護士が社会にどう役立っていくか」ということです。そしてその結果として、弁護士に対する社会の信頼は高まり、課題の解決にも繋がると思うのです。
 いずれにしても、顧客がどなたであるかを十分に弁えつつ、弁護士の志を生かし、その使命を全うするべく、インテグリティをもって対処することが肝要と心得ます。