事務所便り

東日本大震災のお見舞い

平成23年10月21日

あの東日本大震災、そして福島原発事故から、はや半年の歳月が経過しましたが、多くの尊い命を奪い、故郷での暮らしを奪った大震災の爪痕は、いまだ被災地に深く刻まれたままです。被災者の皆様に、改めて心よりお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、今まさに困難に立ち向かわれている被災者の皆様、被災者に寄り添い支援を続けていらっしゃる皆様に、深甚の敬意を表します。

この未曾有の惨禍を克服し、真の復旧・復興を遂げて行くには、政治・行政の停滞を見るに付け、今こそ日本人一人一人の自立心と叡智が求められているのではないかと感じます。日本人は、秩序を重んじ、お上に対して従順だと言われています。あの大震災の最中でも、数多くの人々が秩序だった献身的な行動を取り、世界から称賛を得ました。他方で、秩序を重んじる余り、大事な進路の選択や是非の判断を、これまでお上に任せきりにしていたところがあったかもしれません。

しかし、官が世の中の仕組みを決めて民を指導するというモデルは、既に高度成長が止まった時点から崩壊していたのではないでしょうか。被災地を、そしてこの日本をどのように復興させて行くかは、お上に頼らず、我々一人一人が自分の頭で考えた叡智を結集して決定して行く必要があるのだと思います。

原発事故からの被害回復は、まさにこれからが正念場を迎えます。当事務所も微力ではありますが、公平かつ正当な被害回復に向けて、少しでも皆様のお役に立てるよう努力して参ります。